自邸の計画開始から4年以上経過し、お会いする方々に「まだ東京にいるんですね」なんてお声かけいただく。
仕事などいろいろな理由を付けたが要は自分の家となると筆が全く進まなかっただけだった。自分の家ならばと自己責任で様々な実験や冒険を試みたい気持ちと、妙に保守的になってしまう矛盾との戦いの日々がつづいたが、昨今の世界情勢で物価高騰や利上げなど耳が痛い情報が私の尻を叩ことになり、昨年夏以降、本格的に設計を進めた次第。
図面もなんとか一式揃え、少し肩の荷が下りた今、せっかくの自邸の設計ということで、計画への想いや竣工するまでの過程を今後お話ししたいと思う。
まずはこのプロジェクトの記事にタイトルをつけるところから。自邸を考える、建築士の自邸とは、そして施主になる、部屋と間取りと私・・・などなどAIに聞いてもピンと来るものが思いつかず、妻にも相談した結果、

題して、「ぼくのすみかたち」
住処の形(住宅の設計)
住処達(さまざまな居場所)
住み方(移住生活)
これらの意味を込めた。
今後、計画の進捗を時々ご報告したいと思う。


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