先日、東村山市公園管理事務所の改修工事が完了した。

既存の管理事務所の建物を改修し、市内90ヶ所以上の市立公園の維持管理の拠点として使用する。リニューアルにするにあたり、更衣室や会議室の設置など管理事務機能の強化だけでなく、だれでもトイレやベビーケアールームの設置とコミュニティースペースを新設した。

築30年以上経過した鎧張(木の板張)が特徴の大屋根の平屋の改修。限られた予算ではあったが、色々な工夫と試みが実現できたと思う。
外壁工事の合理化のため、開口部の新設をほとんど行わずプランニングした。その中で管理動線と来園者動線を整理。新設したスタッフ用出入口と来場者玄関を吹抜け空間で繋いだ。

西向きの屋根に設けられていた大きなトップライトは使いづらいため塞がれていたが、ハイサイドライトとして緩やかな光に変換し再利用。

来園者用のエントランスは木製框戸に取り替えた。引手も建具屋さんによる手作り。温もりのある引戸が来園者を迎える。
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