少し自邸計画地周辺を説明する。
計画地は福島県郡山市。新幹線で都内から1時間少々。最寄り駅は郡山駅北隣の日和田駅で、そこから徒歩10分程度の住宅街だが、近くには田んぼが広がる。
もともと父の実家の土地で数年前に祖母が亡くなり、私が借りることになった。祖母の家は震災で大きなダメージを受けすでに取り壊され更地になっている。
周辺は再開発区域から外れ、昔ながらの雰囲気が残る。GoogleMapを見るとこの周辺だけの特徴がみられ、街道沿いに赤土の瓦屋根の細長い「ウナギの寝床」のような形状の民家が多く残る。地域の特産だった赤瓦はすでに作られていないようで、我が家で採用できなかったのがは残念だ。生活が落ち着いたら瓦や街道の歴史を探りたいと思う。

さて、敷地のご近所に目を向けると、北側道路の向いにはデイサービスがあり、数十メートル先には小学校と、いろいろなつながりが生まれそうな立地だ。近くに並行して走る県道があることで接道している市道の車通りは比較的少ない。
地域とのつながりを持つために、だれでもふらっと立ち寄ってもらえるよう道路に対し敷地を開放したいと考えている。道路に面した空間は駐車場の土間コンは最小限にし、植栽帯をできるだけ広くする予定だ。このように夢はどんどん広がるのだが、植栽管理一つとっても、30年以上賃貸の集合住宅暮らしでほぼ園芸とは無縁の生活を送ってきた自分がどこまできるのか全く分からない。先日、久々に敷地に立ち寄ったが一面のタンポポが迎えてくれ、そんな私の不安が少し和らいだ。

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