2月末に福島県の会津若松へ旅行にでかけた。
ずっと見たいと思っていた古建築、通称「さざえ堂」がお目当。暖冬のお陰で思ったほど寒くなく二日間街中を歩き回った。
会津若松といえば、白虎隊と鶴ヶ城というイメージだが明治以降も繁栄した地方都市で近代建築が多く残る。メインの観光区域以外にもちょっと裏路地に入れば今も使われてる土蔵が数多くあってまだまだ見足りない。
宿泊は江戸時代創業の老舗「向瀧」。建設当時の木造建築が現役で使われていて、複雑に増築されながら現在に至る。徹底した手厚いサービスで、逆に少々過剰であるとも感じる時があったが、客をコントロールして客側もある程度の緊張感がないとあれだけの建築を使いながら保存できないのだろう。構造、意匠など色々な発見があって楽しかった。料理もとても美味しくて、あんなにクセのない鯉料理は初めてだった。
私は福島県出身だが、会津に行った記憶がほどんなく、今回ゆっくり廻ってみて色々な発見があった。古建築や近代建築が街中に多く残り実際に使われてる建物ばかりだ。当時と同じ使い方をしているものもあればお洒落なショップやカフェに改装している使い方ものあった。大変勉強になった。
そうそう、念願のさざえ堂だが、二重螺旋のスロープで上りと下りがすれ違うことがない構造で有名。建設当時はお遍路巡りのような行為を一つの建物で完結するために考えられたようで、三十三の仏様を一回りで拝むためのお寺さんらしい。構造の発想は自由で楽しかった。一見構造上重要な柱がブツッと切られているように見え不安を覚えたが、それは付け柱で本当の柱は見えないところにある。この建物は螺旋の発想しかり発注者か棟梁が面白半分に作ったのではないかと思ってしまう。細かい造作は正直美しいとは思えなかったが、とにかく楽しい建築だった。
最後は大量の馬刺しを購入し帰路に着いた。
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