先日、富士の家が竣工した。
自身にとって平屋の新築の設計ははじめての経験だった。上下の移動はないが平面に広がるのでどうしても導線が長くなりがちである。また、広がった平面の中央分に光が入りづらくなる。

そこで中庭設けるなどの工夫をすることで解決できた。廊下部分にも光を入れることができる。いろいろと学ぶことができた有意義な期間となった。

それにしても、車窓からの富士の眺めは本当に美しい。通った期間は数か月だがさまざまな表情をみせてくれた。
2023.10.25 水曜日 16:02
先日、富士の家が竣工した。
自身にとって平屋の新築の設計ははじめての経験だった。上下の移動はないが平面に広がるのでどうしても導線が長くなりがちである。また、広がった平面の中央分に光が入りづらくなる。
そこで中庭設けるなどの工夫をすることで解決できた。廊下部分にも光を入れることができる。いろいろと学ぶことができた有意義な期間となった。
それにしても、車窓からの富士の眺めは本当に美しい。通った期間は数か月だがさまざまな表情をみせてくれた。
2023.04.01 土曜日 16:34
白い箱が完成した。
本計画は複数棟の建売でしかできないことに色々と挑戦した。リビングからの眺めはお隣と視線が合わないようにする工夫や、道路境界や隣地境界に塀を設けず開放的なまちなみを意識した。
その他、オリジナルデザインのテーブルや4棟別々のダイニングライトをセットにするなど白い箱にしかない演出もある。
お近くの方は、購入の予定がなくても是非いらしてほしい。
2022.10.30 日曜日 9:56
愛媛県松山市で4棟の建売プロジェクトがスタートした。その全体計画をお手伝いすることになり、時々松山にお邪魔している。すでに着工し、現在木工事の真最中。
現場周辺の地域特性や、敷地の大きさ等々を考慮して建売方式を選択することになった。複数棟の建売とは、当然ながら会社にとって大きな決断を伴う投資であり、自身にとっても大きな挑戦で重積を強く感じながらの作業ではあったが、その分設計作業はかなり充実して時間になった。
建売という性質上、建設費用は抑える必要がある。その中で何ができるのか、他社との差別化ができるのか高いハードルではあったが、松井建設の方々と話しを重ねることで、いろいろな可能性を見出すことができた。
まずは、複数棟の建売でしかできないことを考えた。リビングから見える風景、プライベート性の強い窓の位置。まちなみの意識と近所をつなぐ路の使い方など。それらは複数棟の計画でなければなかなか実現できない。
次に、計画手法でできることを考えた。つまりお金をあまりかけずできることをしっかり感が直そうということだ。軒のデザイン、窓の位置、樋の位置、外部に設置される機器類の位置を整理だ。窓の数を減らすことでコストダウンになるが、使い勝手が悪くならないことが大前提で、必要な箇所のみに設置を限定して、その取り付け寸法を検討した。
そして「ストーリー」を考えることを意識した。テーマを設けることで、デザインの意図が明確化して、住まい方をイメージしやすくなる。
これらの答えにたどり着くことができたのは、各担当者の方々とかなり密なコミュニケーションによって実現できた。このような計画に携わる機会をいただき、全面的にご協力いただいた松井建設に感謝の言葉以外にない。
計画の具体的な内容はまた別に機会に述べたいと思う。
2022.03.24 木曜日 12:01
最近、2回ほど子どもたちを対象にしたワークショップを開催する機会をいただいた。
ひとつは、設計させていただいた保育園に設置する遊具の制作。基板は私のスケッチを基に木工作家さんに作っていただき、園関係の小学生が仕上と装飾を施した。ノコギリを初めて触る子もいたり、思い切り刷毛を振り回し塗装を楽しんだり、子どもたちとの貴重な時間を過ごした。
もうひとつはワークショップだけでなく建築をテーマにした講義も含めた依頼だった。何が伝えられるか悩んだが、思い出してみると義務教育の場では「衣食住」の衣と食までで、住は教わった記憶がない。とすると何を伝えるべきか。詳細は割愛するが、家を構成する部材の工場生産化と、家自体の消耗品化に至った経緯とその問題提起。そして何をすべきかを語ったのだが、子どもたちはよく話を聴いてくれた。そのような話の箸休めとして、簡単にできる建築模型教室を併催した。
いづれのワークショップも子どもたちの想像力と創造力に感動し、勉強になった。もっともっと自由でいいのではと逆に教わる場となる。このような機会をいただいたことは感謝の言葉以外にない。
2022.01.07 金曜日 9:46
さて、2022年が始まった。
ブログの更新が滞り、半年以上が経過してしまった。前回の投稿でも同じような文頭になった記憶があるがご了承いただきたい。
前回の投稿以降も多くの出会いがあり、仕事に没頭することができた充実した2021年下半期であった。
川越の都市住宅では、久々に鉄骨造に関われ木造では体験できない面白さを感じることができた。
三鷹での二世帯住宅では、施主の仕事柄により、デザインに関する知識を教わる機会になった。まだまだ学ぶことが膨大にあることにあらためて感じた。
今年も住宅だけでなく施設関連の設計機会もいたたくことができた。遠足前夜の子どものようにワクワクしている。
そして、今年は、ついに、自邸が実現する。踏ん張らなはくてはならない。
本年もどうかお付き合いの程よろしくお願い申し上げる。
2021.05.14 金曜日 9:54
この一年、大変嬉しいことに多くのプロジェクトに携わることができた。関係者の方々には感謝の気持ちしかなく、出会いも尊いものなった。毎日が目まぐるしく過ぎていき内容の濃い一年になったと思う。
5月という中途半端な時期に突然一年の総括のような話をするかというと、前回のBlogの更新がちょうど一年前の今日だったというなんとも恥ずかしい理由である。
Blogとは本来リアルタイムで進行している流れを報告するものだが、今後の投稿で、この一年で体験したことを少しづつ話したいと思うのでどうかお付き合いいただきたい。
特にこの数年は住宅以外のプロジェクトに携わることができた。正直初めての経験することもあり右往左往しながらの設計作業ではあったが、どのような施設でも人が使う器という意味での根本である「住宅」にいろいろな意味で行きつくことが分かると少し整理できた。
「設計者は住宅にはじまり住宅に終わる」と先輩建築家が言っていた気がするが、その意味が少しだけ分かった一年だったと思う。
建築の計画だけでなく施設のロゴデザインまで、お互いの想いを話し合い実現する作業に付き合っていただいた施主の方々に改めてお礼を申し上げたい。
2020.05.14 木曜日 16:49
診療所の改修計画がスタートし現地に伺った。
押入の天井から小屋裏を覗いてみた。築30数年の木造建築。できれば改修後の空間に変化を持たせたいと思い天井を工夫できないものか少し眺めてみる。小屋裏の軸組に問題はないようだ。奥の方に太鼓梁も発見。天井を撤去して一部勾配天井にできそうだ。ほこりを被った上棟飾りにはさらに数十年お世話になることになる。無事に竣工する日を迎えられますように。
2020.04.16 木曜日 22:21
西に八ヶ岳、南に甲斐駒ヶ岳、そして東の遠方に富士山。
素晴らしい山々に囲まれた敷地に新しいプロジェクトが始まる。
ご夫婦が営む診療所だ。
不安定な世の中であるがこうして美しい空間に建築を設計できる喜びと感謝を想わずにいられない。世の中がどうなろうとも建築は何十年もその場に存在する普遍的なもの。私も山々のようにどっしりと構えて設計に励もうと思う。
ちなみに写真中央は敷地北側の瑞牆山(標高2,230m)かな。
2020.01.17 金曜日 18:29
年賀状は15年前から木版画を刷っている。今回はその版画でなく、画面の端に押される落款印について述べたいと思う。
落款印は作品が出来上がったときに押される「締め」みたいなものと思い、終わりよければ全てよしではないが、少し気にして画材を決めた。
数年までは、一般的なインクが染み込んでいるタイプの朱肉を使っていたのだが、なんか物足りない感じがしていた。
そこで、知人を教えてもらい本場中国の朱肉を取り寄せた。その朱肉の名はズバリ「美麗」。辞書によると「人の目にとまるほど美しいこと」らしい。
やはり一般的な朱肉とは色の深みが全く違う。これだけで作品のレベルが上がったようにさえ見えてくる。
ただ、美しいものは扱いが難しいのか、とても手間がかかる。粘土ようにグニョグニョしてるので印鑑の面に朱肉を乗せすぎないようにしながら均一につけなければならないし、印鑑にハァーと息を吹きかけて朱肉を柔らかくして力強く押す必要がある。押した後もなかなか乾かない。
そんな作業を妻に手伝ってもらいながら年賀状を作るのが、毎年12月30日の我が家の風景た。
2019.12.09 月曜日 8:45
ここ数年か、年末に開催される合同展に私の作品を出展させてもらっている。普段は油彩など平面作品を手がけ、中央で活躍されている画家さんたちが立体に挑戦するという展示会。私は画家ではないが建築という立体を扱うデザイナーという立場で特別に参加させてもらっている。というわけで建築っぽいレリーフを作ってみた。
今週末まで銀座のGallery風で開催中。
風・Paradigm
2019.12.9ー12.14
12:00-19:00 最終日17:00まで
Gallery風