白い箱計画

2022.10.30 日曜日 9:56

愛媛県松山市で4棟の建売プロジェクトがスタートした。その全体計画をお手伝いすることになり、時々松山にお邪魔している。すでに着工し、現在木工事の真最中。

現場周辺の地域特性や、敷地の大きさ等々を考慮して建売方式を選択することになった。複数棟の建売とは、当然ながら会社にとって大きな決断を伴う投資であり、自身にとっても大きな挑戦で重積を強く感じながらの作業ではあったが、その分設計作業はかなり充実して時間になった。

建売という性質上、建設費用は抑える必要がある。その中で何ができるのか、他社との差別化ができるのか高いハードルではあったが、松井建設の方々と話しを重ねることで、いろいろな可能性を見出すことができた。

まずは、複数棟の建売でしかできないことを考えた。リビングから見える風景、プライベート性の強い窓の位置。まちなみの意識と近所をつなぐ路の使い方など。それらは複数棟の計画でなければなかなか実現できない。

次に、計画手法でできることを考えた。つまりお金をあまりかけずできることをしっかり感が直そうということだ。軒のデザイン、窓の位置、樋の位置、外部に設置される機器類の位置を整理だ。窓の数を減らすことでコストダウンになるが、使い勝手が悪くならないことが大前提で、必要な箇所のみに設置を限定して、その取り付け寸法を検討した。

そして「ストーリー」を考えることを意識した。テーマを設けることで、デザインの意図が明確化して、住まい方をイメージしやくすなります。

これらの答えにたどり着くことができたのは、各担当者の方々とかなり密なコミュニケーションによって実現できた。このような計画に携わる機会をいただき、全面的にご協力いただいた松井建設に感謝の言葉以外にない。

計画の具体的な内容はまた別に機会に述べたいと思う。

https://www.matsui-kensetsu.co.jp/

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