ラトゥーレット修道院に宿泊しての感想。
リヨンからローカル線で30分、そこから徒歩で30分、小高い丘の上に建っていた。
まずは外観から。
ひらけた斜面の上部に、四角く角張った5層分のコンクリートの塊が聳え立っている。これだけ余裕のある敷地でありながら、ロの字型の平面計画と高層断面のせいでものすごい存在感のあるスケールだ。
内部はというと、高い天井の礼拝堂のあと個室階の廊下に行くとても天井が低く感じる。2,260ではあるがとても長い廊下なので低く感じるのだろう。同じ天井高の個室はとても狭い空間なので逆にちょっと高く感じるのだ。
スケール感の操作によって空間のメリハリがついているとも言えるが、あまりにもそのギャップが大きく、冷房のきつい部屋と炎天下とを行き来しているような感覚で、少々疲れてしまった。
スケール感ってむずかしい。
スケール感
2015.06.03 水曜日 11:29
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