ブログを一年ぶりに更新する。
先日、舞台を見に行った。三谷幸喜さん作・演出の二人舞台「90ミニッツ」。とてもよかった。内容の感想は別の機会に述べるとして、まず衝撃を受けるのが舞台演出だ。
病院の副部長室が舞台で暗転のないセットだ。なんとその舞台の中心の一番客席寄りに一筋の水柱が落ちてきているのだ。
それは瀕死の怪我を負った少年の命を表現していた。もともと飾り気のないセットに存在するその水柱によって無条件にこころが引きこまれる。水の流れる音がかすかに聞こえることによって少年の命がつながっていることを観客は無意識に意識させられる。一度その水が止まるのだが、その時の緊迫感と言ったら・・・。
とにかく、その水柱は作品の良さを何倍にもひきたてていた。私は数える程しか舞台は見ておらず舞台に水柱を落とす方法は既成技術だったのか分からないが、そのアイディア力と実行力に脱帽。
とても充実した時間だった。
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