日和田の家計画

2024.06.19 水曜日 11:10

日和田の家「en」の計画が始まった。自邸ということでいろいろ考えすぎてしまうのか計画の進捗は亀のようである。

南北に細長く、最大1m程度の高低差がある敷地だ。

「en」というのは円、縁、園をあらわし、円のように回遊性のある平面計画、ご近所との縁や3世代にわたるご縁、畑や植栽の豊かな園などの意味だ。

まだまだ、頭の中でいろいろな思考がぐるぐると回っている意味でもエンかもしれない。

止まり木のような福祉施設

2024.05.15 水曜日 9:55

報告が前後するが、3月に竣工した福祉施設を紹介したい。

昭島駅から徒歩で約15分、畑が多く残る静かな住宅地が立地になる。現在工事中の幅員16m道路に面し、道路が完成するば多くの人が行きかうことになり、地域との強いつながりを想定できる敷地特性だ。

障害を持った方の就労支援施設であるこの建物は、木造の2階建てで東西に長い平面形状だ。外壁はガルバリュームの板金葺きで小波と平葺を使い分け単調にならないよう工夫した。

内部は、木のよさを表現しつつ、所謂「施設らしさ」をあまり感じられないよう、仕上やディティールに気を遣った。また、建具や一部壁に積極的に色を使い、空間に性格を持たせた。

設計するにあたり、施設利用者がふと一人になりたいときや、気持ちを休めたいときなど、ゆとりを持てるような空間づくりを意識した。また、社会生活を送る中での止まり木のような居場所になれることも必要と考えた。

設計期間から竣工まで、理事長をはじめ施設長やスタッフの方々とも多くの話をした。上棟式や見学会では利用者の皆さんとも接する機会をいただいた。この時間は私にとって掛け替えのない経験である。また、関係者の皆さんに感謝を申し上げたい。

見学会

2024.03.17 日曜日 10:17

2月下旬に東村山の保育園、3月上旬には昭島の福祉施設の見学会が開催された。天候が悪い中多くの方々にお越しいただき、事業者関係の方々のご協力や、相羽建設のスタッフの皆さんのご尽力にも最大限の感謝を申し上げたい。

両見学会とも、15分程度の計画のプレゼンの機会をいただいた。発表する内容をスライドにまとめたり、「見どころMAP」という計画コンセプトをまとめた配布資料を作成するなどの作業は、あらためて計画への想いを整理する大切な作業のように思う。

計画のスタートから施主に対し計画のコンセプトを説明しながら設計が進むが、計画開始から竣工まで2年近く経過するとその過程のなかで考えが少し変わったり、詳細な設計作業により細かい要素が加わるなど、当初のコンセプトがあいまいになる場合がある。そんな中、工事が終わったタイミングでの発表機会は計画を見つめ直す時間になるのだ。

初めて事業者と顔を合わせた日、第一案を提出した打合せ、数案を示した過程、実施設計過程、地鎮祭や上棟などのお祭りや工事過程など、一通り振り返りながらいろいろなこと思い出し、作業がなかなか進まなかったりもする。

ようやく完成したプレゼンだったが、自身の口下手でお聞き苦しかったことをお詫びしたい。

辻にたつ保育園

2024.02.24 土曜日 16:43

東村山郊外の保育園が竣工を迎えた。

道路を挟んで既存園舎が建ち、その小さな交差点は園にとって、地域と繋ぐ重要な辻になっている。

内部は、大工さん、建具屋さんなどの職人さんの手による造作によって、あたたかみのある空間に仕上がっている。

今はまだピカピカの建物だか、園児たちがどのように風合いを重ねてくれるのか楽しみである。

富士の家

2023.10.25 水曜日 16:02

先日、富士の家が竣工した。

自身にとって平屋の新築の設計ははじめての経験だった。上下の移動はないが平面に広がるのでどうしても導線が長くなりがちである。また、広がった平面の中央分に光が入りづらくなる。

そこで中庭設けるなどの工夫をすることで解決できた。廊下部分にも光を入れることができる。いろいろと学ぶことができた有意義な期間となった。

それにしても、車窓からの富士の眺めは本当に美しい。通った期間は数か月だがさまざまな表情をみせてくれた。

白い箱のまちなみ

2023.04.01 土曜日 16:34

白い箱が完成した。

本計画は複数棟の建売でしかできないことに色々と挑戦した。リビングからの眺めはお隣と視線が合わないようにする工夫や、道路境界や隣地境界に塀を設けず開放的なまちなみを意識した。

その他、オリジナルデザインのテーブルや4棟別々のダイニングライトをセットにするなど白い箱にしかない演出もある。

お近くの方は、購入の予定がなくても是非いらしてほしい。

白い箱計画

2022.10.30 日曜日 9:56

愛媛県松山市で4棟の建売プロジェクトがスタートした。その全体計画をお手伝いすることになり、時々松山にお邪魔している。すでに着工し、現在木工事の真最中。

現場周辺の地域特性や、敷地の大きさ等々を考慮して建売方式を選択することになった。複数棟の建売とは、当然ながら会社にとって大きな決断を伴う投資であり、自身にとっても大きな挑戦で重積を強く感じながらの作業ではあったが、その分設計作業はかなり充実して時間になった。

建売という性質上、建設費用は抑える必要がある。その中で何ができるのか、他社との差別化ができるのか高いハードルではあったが、松井建設の方々と話しを重ねることで、いろいろな可能性を見出すことができた。

まずは、複数棟の建売でしかできないことを考えた。リビングから見える風景、プライベート性の強い窓の位置。まちなみの意識と近所をつなぐ路の使い方など。それらは複数棟の計画でなければなかなか実現できない。

次に、計画手法でできることを考えた。つまりお金をあまりかけずできることをしっかり感が直そうということだ。軒のデザイン、窓の位置、樋の位置、外部に設置される機器類の位置を整理だ。窓の数を減らすことでコストダウンになるが、使い勝手が悪くならないことが大前提で、必要な箇所のみに設置を限定して、その取り付け寸法を検討した。

そして「ストーリー」を考えることを意識した。テーマを設けることで、デザインの意図が明確化して、住まい方をイメージしやすくなる。

これらの答えにたどり着くことができたのは、各担当者の方々とかなり密なコミュニケーションによって実現できた。このような計画に携わる機会をいただき、全面的にご協力いただいた松井建設に感謝の言葉以外にない。

計画の具体的な内容はまた別に機会に述べたいと思う。

https://www.matsui-kensetsu.co.jp/

子どもたち

2022.03.24 木曜日 12:01

最近、2回ほど子どもたちを対象にしたワークショップを開催する機会をいただいた。

ひとつは、設計させていただいた保育園に設置する遊具の制作。基板は私のスケッチを基に木工作家さんに作っていただき、園関係の小学生が仕上と装飾を施した。ノコギリを初めて触る子もいたり、思い切り刷毛を振り回し塗装を楽しんだり、子どもたちとの貴重な時間を過ごした。

もうひとつはワークショップだけでなく建築をテーマにした講義も含めた依頼だった。何が伝えられるか悩んだが、思い出してみると義務教育の場では「衣食住」の衣と食までで、住は教わった記憶がない。とすると何を伝えるべきか。詳細は割愛するが、家を構成する部材の工場生産化と、家自体の消耗品化に至った経緯とその問題提起。そして何をすべきかを語ったのだが、子どもたちはよく話を聴いてくれた。そのような話の箸休めとして、簡単にできる建築模型教室を併催した。

いづれのワークショップも子どもたちの想像力と創造力に感動し、勉強になった。もっともっと自由でいいのではと逆に教わる場となる。このような機会をいただいたことは感謝の言葉以外にない。

今年は・・・

2022.01.07 金曜日 9:46

さて、2022年が始まった。

ブログの更新が滞り、半年以上が経過してしまった。前回の投稿でも同じような文頭になった記憶があるがご了承いただきたい。

前回の投稿以降も多くの出会いがあり、仕事に没頭することができた充実した2021年下半期であった。

住宅 川越市
ダイニングベンチ

川越の都市住宅では、久々に鉄骨造に関われ木造では体験できない面白さを感じることができた。

住宅 三鷹市

三鷹での二世帯住宅では、施主の仕事柄により、デザインに関する知識を教わる機会になった。まだまだ学ぶことが膨大にあることにあらためて感じた。

今年も住宅だけでなく施設関連の設計機会もいたたくことができた。遠足前夜の子どものようにワクワクしている。

そして、今年は、ついに、自邸が実現する。踏ん張らなはくてはならない。

本年もどうかお付き合いの程よろしくお願い申し上げる。

この一年

2021.05.14 金曜日 9:54

この一年、大変嬉しいことに多くのプロジェクトに携わることができた。関係者の方々には感謝の気持ちしかなく、出会いも尊いものなった。毎日が目まぐるしく過ぎていき内容の濃い一年になったと思う。

新築・診療所

5月という中途半端な時期に突然一年の総括のような話をするかというと、前回のBlogの更新がちょうど一年前の今日だったというなんとも恥ずかしい理由である。

Blogとは本来リアルタイムで進行している流れを報告するものだが、今後の投稿で、この一年で体験したことを少しづつ話したいと思うのでどうかお付き合いいただきたい。

古民家改修・店舗兼ギャラリー

特にこの数年は住宅以外のプロジェクトに携わることができた。正直初めての経験することもあり右往左往しながらの設計作業ではあったが、どのような施設でも人が使う器という意味での根本である「住宅」にいろいろな意味で行きつくことが分かると少し整理できた。

テナント改修・保育所

「設計者は住宅にはじまり住宅に終わる」と先輩建築家が言っていた気がするが、その意味が少しだけ分かった一年だったと思う。

建築の計画だけでなく施設のロゴデザインまで、お互いの想いを話し合い実現する作業に付き合っていただいた施主の方々に改めてお礼を申し上げたい。

改修・診療所