空間の変化

2017.09.08 金曜日 23:57

新しいプロジェクトの話をいただいて松山にお邪魔した。何度も伺っているにも関わらず、松山城に登る機会を逸していたのだが、ついに今回行くことができた。丘の上に立つこの山城は小学校の子供たちが遠足ついでに皆でゴミ拾いをするぐらい市民に愛されている。天守は建造から150年経ってるが、鉄砲を撃つための穴(狭間)や石落しなど造作が今も生々しく残っている。 
 
城内の天守までアプローチは敵の侵入対策から幾つもの頑強な門をくぐりなからジグザグな導線になっているのだが、その空間変化が実に楽しかった。低い門をくぐるとぱっと広い空間が待っていたり、角を曲がると突然天守が見えたり、緩いスロープの後の急階段だったり。すべては敵の攻撃に対して意表を突くための綿密な設計なのだが、今になれば空間の多様さを感じさせることになり感動的だった。 
 
そんなこんなで満喫していたら、飛行機に遅れそうになってしまった松山出張だった。 
 

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